RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

Emerging 2018@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2018年9月8日(土)

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”第1期”は、
個人的にはイマイチなノリだったけど
”第2期”は打って変わって三作ともイイ感じなのではないか。


一階には『堀園実』の〔なみうちぎわの協和音〕。

タイトルには波打ち際とあるけれど
個人的には河原を想起。

摩擦して丸くなった大小の石、流れ着いた数々のゴミ、
或いは倒木や枝。
そういったものが灰色一色で流れに沿うように配置されている。

どこかから拾ってきた文物に着色したのかと思いきや
小石に到るまで全てが制作物のよう。

意図を持って此処迄造り込める思いが凄い。


二階は『福田絵理』の〔その世界に触れたとき、それゆえ、〕。

描かれているのは、最近流行りの「Whiteroom」ならぬ
「grayroom」か(笑)

対となる壁面に
躙り口の様な入り口が描かれた一枚、光が差し込む高所の窓が描かれた一枚が
各々掛けられているのが洒落ている。

スペースそのものを画の環境に取り込んでいるのだな。


三階の『平田尚也』による〔∃, Parallels, Invulnerability〕は〔FFシリーズ〕に出て来るような
おどろおどろしいクリーチャーが画面に現れる。しかし
何れも家具等で構成されているので、どことなくユーモラス。

様々なシチュエーションで登場はするものの、
ちょっとしたきっかけで呆気なく壊れてしまう仔細がおかしくてたまらない。