RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

アントマン&ワスプ@109シネマズ川崎 2018年9月10日(月)

封切り十一日目。

席数89の【シアター9】は満員。


イメージ 1



直近では「量子コンピューター」が何かと話題だし、
自分的にも一時期興味を持って
〔量子の新時代〕を初めとして何冊かの本も読んだけど
さっぱり理解不能だった経緯。

唯一記憶に残っているのが
シュレーディンガーの猫」くらいだというお笑いの一席。


本作ではその量子世界を巡る攻防が
オハナシの主軸になる。

もっともそのためには、相当大規模な構造が必要になり、
本来であれば固定された実験施設内部での
動的要素の少ないつまらない作品に縮まってしまうところを
そうさせなかったのは、
モノを大きくしたり小さくしたりする技術の臨機応変な援用。

研究施設自体を小さくして持ち運ぶ、との
奇想天外を脚本に取り込んだことで
その奪い合いの挿話が厚みを持って膨らんでいく。

三つ巴・四つ巴のくんずほぐれつが、
適度なテンションで最後まで持続する。


勿論、その技術はアクションのシーンにも存分に生かされており、
通常の三次元空間に、大小の概念が加わるのだから
今までとはかなり異なる外連味が展開される。

しかし第二作までにここまでやってしまうと、
以降についてどんな仕掛けを思いつけるのだろうと、
老婆心ながら気になってしまう。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


冒頭、ご丁寧に本編終了後も付加映像があるので
席を立たぬようにとの案内がある。

個人的には全く不要と思う。

映画はエンドロールが終わって完結するもの。
その前に立ち去ったことで、幾つかのシーンを観逃してしまうのは
まったく個人の責だと考える。