封切り二日目。
席数114の【SCREEN5】は満員。

普段の佇まいも十分良いのに、
怒った顔や変顔、泣いた表情に笑った風情と
全てが満点。
怒った顔や変顔、泣いた表情に笑った風情と
全てが満点。
本当は上手いハズのダンスを下手に踊る技量も相当のものだし、
転校したての訛りの塩梅やぎくしゃくした所作も言うことナシだし。
転校したての訛りの塩梅やぎくしゃくした所作も言うことナシだし。
あ~、彼女を観るだけで満足した。
『大根仁』の最新作は鑑賞前には正直かなり懐疑的。
捲土重来的な位置付けと思われるが、豈図らんや
ものの見事に成功作。
ものの見事に成功作。
二時間の尺をたっぷり、
笑いと時にほろりとさせられ十二分に楽しむことができた。
笑いと時にほろりとさせられ十二分に楽しむことができた。
それを見越しての芸達者のキャスティングは満点の選択。
次に舞台を1990年代に設定したこと。
「コギャル」が一種、時代のアイコンと化し
街じゅうを闊歩していた時代。
街じゅうを闊歩していた時代。
きらきらとした彼女等の日常を肯定も否定もせず
あるがままにすっと切り取っている。
あるがままにすっと切り取っている。
過去と現在を自由に往還する手法は
その繋ぎ方も含めて極めて自然。
その繋ぎ方も含めて極めて自然。
六人グループを構成する各々の
ムカシとイマの葛藤や悩みを
丁寧に掬い上げ過不足なく描き切る。
ムカシとイマの葛藤や悩みを
丁寧に掬い上げ過不足なく描き切る。
各所各所で使われる楽曲の選択も上々。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
唯一の不満は
現在の六人にあまりに生活感が無いことか。
現在の六人にあまりに生活感が無いことか。
昔の友人探しをするための原資や
使い回されるお金が、甚だしく現実と乖離している。
使い回されるお金が、甚だしく現実と乖離している。
まぁそれも含めて、あくまでもオハナシと受け取れば良いのかな。