封切り八日目。
席数191の【CINE10】の入りは八割ほど。
客層は高齢の夫婦連れが圧倒的。
次いでやはり高齢の女性で
全体的に男性比は低し。
次いでやはり高齢の女性で
全体的に男性比は低し。
もっとも大半が、想定される本作のテーマ
定年後の生活や夫婦関係に興味深々での来館と推察され。
定年後の生活や夫婦関係に興味深々での来館と推察され。
かく言う自分も、ちょっと前であれば
そんな彼等・彼女等をかなり皮相な目で見ていたわけだが
ぼちぼちとそんなコトは言っていられないお年頃。
そんな彼等・彼女等をかなり皮相な目で見ていたわけだが
ぼちぼちとそんなコトは言っていられないお年頃。
趣味ナシ、財力ナシ、知人ナシの三無なので
世に称される「濡れ落ち葉」になるのはほぼほぼ確定的。
世に称される「濡れ落ち葉」になるのはほぼほぼ確定的。
その前に身につまされようと足を運んだわけだが・・・・。
いやいやどうにも、思惑と異なったストーリーが展開される。
冒頭から前半1/4くらいまでは、紙誌やテレビでも見知っている
定年後の あるある が展開される。
定年後の あるある が展開される。
やることが無くひがな一日を無為に過ごし
遂には自分探しに向かうとゆ~。
遂には自分探しに向かうとゆ~。
決定的に面白いシーンなないにしろ、
くすりと笑える場面は頻出し上々の滑り出し、
この後はどう展開するんだろうと期待を持たせる。
くすりと笑える場面は頻出し上々の滑り出し、
この後はどう展開するんだろうと期待を持たせる。
ところが中盤に差し掛かる頃から
お話が変な方向に転がって行く。
お話が変な方向に転がって行く。
ペーソスの欠片も無い、妙にリアルできりきりとしたエピソードの数々。
どうやら本作、お笑い映画ではないらしい。
そしてひと山ふた山あり、物語は大団円で完結する。
夫婦を含めた隣人愛を高らかに歌い上げて。
夫婦を含めた隣人愛を高らかに歌い上げて。
タイトルとの乖離に暫し唖然としてしまう。
彼を気に掛ける人々が周囲にこんなにも居るのだから
幸せな老後は最初から約束されていたも同然だろう。
幸せな老後は最初から約束されていたも同然だろう。
このような一本を所謂、羊頭狗肉と言う。
「いや~、良かったよね」などとの好意的な感想を述べている場合では
けしてない。
けしてない。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。