封切り九日目。
席数191の【CINE10】の入りは七割ほど。
客層は中高年の女性が圧倒的。
それも個人ではなく集団での来場が多い。
それも個人ではなく集団での来場が多い。
平穏な日常に突然波風が立ち
ひと悶着あって、しかし結局は元の鞘に納まる。
ひと悶着あって、しかし結局は元の鞘に納まる。
{寅さん}でならした『山田洋二』監督にはお手の物のプロット。
本来であればプログラムピクチャー的な素材を
上手く膨らませることで単独モノに仕立て上げている。
上手く膨らませることで単独モノに仕立て上げている。
題材自体も家族の問題としてカレントだし、
どう料理するかの手腕が問われるところ。
どう料理するかの手腕が問われるところ。
何れにしろ、過去の二作品を含め
世の男性方は身につまされることが多いんじゃないか。
世の男性方は身につまされることが多いんじゃないか。
かく言う自分も例外ではない訳んだけど。
普通、こんなガキの様な反応にはならないよと思いつつ
意図的なデフォルメなのだと理解する。
意図的なデフォルメなのだと理解する。
加えてもう一つ、普段の生活態度も含め、これほど
ザ・昭和 な亭主や家庭がイマドキあるもんかい、と思った時に
ああそうなのか、と思い至る。
ザ・昭和 な亭主や家庭がイマドキあるもんかい、と思った時に
ああそうなのか、と思い至る。
本作はあくまでも先に挙げた客層に向けての癒しなのだ、と。
舞台は現代でも登場人物は昭和の意識を持った人たち。
観ている彼女等は自身の過去の体験に重ね合わせて
そうよね、と頷き、
ほんとに、と留飲を下げる。
そうよね、と頷き、
ほんとに、と留飲を下げる。
主だった客層に向けてのマーケティングがしっかりとできているわけだ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
それなりに好評なのだろう、このシリーズ。
オープニングから次回作があることの予告がされている。
オープニングから次回作があることの予告がされている。
もっともそれは、最後まで観終わった時に
なるほど と気付く仕掛けではあるのだが。
なるほど と気付く仕掛けではあるのだが。