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ジョルジュ・ブラック展@パナソニック汐留ミュージアム 2018年5月15日(土)

一般の入場料は1,000円だが、招待券を頂いた。

「鉄道歴史展示室」からも至近の標題館、
時々興味深い企画をやってはいるものの、千円を払うのはなぁ、と
躊躇っていたのが、今回は上手い具合に入場できたのはラッキー。

なので当然、初訪な訳で、中はどんな設えになっているんだろうと
ワクワクしながら四階へ。


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個人的には正直、{キュービズム}の『ブラック』はそれほど
嗜好しないんだけど、平面をどのように立体化して行ったのかは興味がある。

それも、宝飾との方向性は、たぶん当時でも驚きだったろうし
観たい気持ちは尚更つのる。


展示は、先ず平面から始まり立体へ。

その立体も、陶器~宝飾品~彫刻~室内装飾の流れ。


モチーフにはギリシャ神話の登場人物が繰り返し現れる。

多少の知識しかないので、キャプションがきちんとつけられているのは嬉しい。

一方で各々の関係性がよく判らないのと、なぜ
その様な形態で表現されるのかも分からず、
類似のカタチに異なる名前が付されているのを見ると
かなり頭を抱えてしまう。

製作者サイドにはきっちりした理由や一貫性があるのだろうけど、
それについての説明はない。
感覚的に理解するしかないんだろうか。


ジュエリーのパートでは
ラピスラズリを使った〔デモポン(~蝶のカタチで表現)〕。
濃紺の上で金翅を広げるカタチが特に美しい。

ガラス細工は近年の復刻も
「Daum」社製の『ペルセポネ』。
これも配色の妙。

そして室内装飾では
ステンドグラス二点。
厚手の小さなガラス片をざくざくと重ね
立体感を出しているのが素晴らしい。


展示スペース自体も、入り口周辺は
サントリー美術館」の様で、中に入れば「智美術館」の様な雰囲気。

さほど広くはないスペースを
回廊形式にすることで上手に動線を作っている。



なかなか楽しい時間であった。