RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ちはやふる-結び-@109シネマズ川崎 2018年3月19日(月)

封切り三日目。

席数175の【シアター4】の入りは七割ほど。

学校が春休みに入ったせいか
中学生くらいと思われる男子・女子の集団の来場者が多い。

そして本作で描かれるのは
鑑賞者の彼等・彼女等が進むであろう
高校での部活動を主軸にした世界。

とっても甘酸っぱくて、いい歳をしたおぢさんでさえ胸がきゅんとするんだから
君達の受け取り方はいかばかりか。

でもね、以前にも書いたかもしれないけど
おぢさん達の頃にも〔飛び出せ!青春〕や〔われら青春!〕のような青春モノは
テレビドラマだけどあって、でもそこに出て来た様な高校生活は
実際には無かったんだよ。


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〔上の句〕〔下の句〕共に上場の出来。

それを受けての〔結び〕だから
当然の様に期待も高まる。


三年間の集大成として最後の大会に挑む
「瑞沢高校」の面々に、わけても主人公の『千早(広瀬すず)』に
大きな試練がのしかかる。

それをどう跳ね除けて行くのかが見どころの一つ。

勿論、主要な登場人物で編成されたチームで臨む
最後の大会になるわけで、そこで
どのような成績をおさめられるのかも焦点。

そこに個人戦とはまた違った、団体戦での駆け引きの仕組みを
上手くエピソード化し盛り込むことで
緊迫感と併せて互いに信頼することの大切さも見せているのだから
脚本の構成も上出来。


千年も昔に作られた和歌の数々が現代にも連綿と続き、
多くの人に影響を与える様に、
今この時の思いが後々に続く後輩たちへも繋がっていくことの素晴らしさも
きちんと伝える仕立ても、説教臭くなくてマル。


まぁそれもこれも『広瀬すず』の成り切り方が上々だから、に尽きるハナシで、
シリアスな役柄よりも、こういった天然系(「美人の無駄使い」と称される)の方が
彼女の使い方が生きる気もするが。


そして本作は、エンドロールのお終い迄しっかりと観て欲しい。

それはタイトルがきっちりと体現される作りになっており、
結び=こういった目出たい事が今後も何回も続きます、との
美しいメッセージが付いたモノになっているんだから。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


此処での登場人物の様な高校生生活を送るためにはただ一つ、
自分から行動することだと、
それができなっかたおぢさんからの老婆心ながらの助言だな。