封切り四日目。
席数155の【シアター1】の入りは三割ほど。

川が古くから村と村、国と国との境目であったことからも判る様に
彼岸と此岸は共に異界への入り口であった筈だ。
彼岸と此岸は共に異界への入り口であった筈だ。
「虫送り」ですら境界まで行ってしまえば後は知らぬこと、
自分の地域には関係のないことに相成ってしまうのだから。
自分の地域には関係のないことに相成ってしまうのだから。
『若草ハルナ(二階堂ふみ)』は他人に対しての関心が薄く
『山田一郎(吉沢亮)』は小学校の頃から虐めにあっているゲイ
『吉川こずえ(SUMIRE)』は拒食症でレズビアンのモデル
本作の主要な登場人物は何れも、社会的には縁に位置するのかもしれない。
『山田一郎(吉沢亮)』は小学校の頃から虐めにあっているゲイ
『吉川こずえ(SUMIRE)』は拒食症でレズビアンのモデル
本作の主要な登場人物は何れも、社会的には縁に位置するのかもしれない。
この三人が河原で見つけた死体を媒介に繋がる。
誰とも判らぬ死体を見ることで、心が安らぎを覚える。
生きている人間に対するよりもシンパシーを感じてしまう。
誰とも判らぬ死体を見ることで、心が安らぎを覚える。
生きている人間に対するよりもシンパシーを感じてしまう。
『ルミ』の姉『フユ』は過食症で(おそらく)引きこもりのBL大好きオタ。
『一郎』と付き合っている(?)『田島カンナ』は
イケメンと交際している自分を演出するのに懸命と、
殆どの登場人物はエッヂが立っている。
イケメンと交際している自分を演出するのに懸命と、
殆どの登場人物はエッヂが立っている。
オマケに高校生にもかかわらず、喫煙・飲酒・深夜の徘徊は当たり前、
挙句にクスリにも手を出し、
場所を選ばずセックスをしまくるなど、
も~何をやってるんだか。
挙句にクスリにも手を出し、
場所を選ばずセックスをしまくるなど、
も~何をやってるんだか。
「死」に纏わる小さな事件が幾つか、そして大きな事件が起き、
彼等彼女等は川べりの暮しからの変化を余儀なくされる。
彼等彼女等は川べりの暮しからの変化を余儀なくされる。
が、それは、「青春の旅立ち」などと表現できる
良い印象のものではけしてない。
良い印象のものではけしてない。
劇中で主な登場人物に対してのインタビューが
ドキュメンタリーの様に挟み込まれる。
ドキュメンタリーの様に挟み込まれる。
しかしそれは突き放した感のある、
神の視座に立ったもの。
神の視座に立ったもの。
勿論、登場人物各々の背景を説明し、
人となりを強化する意味合いもあるのだが。
人となりを強化する意味合いもあるのだが。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
それが全然エロくないのは
役どころからして正解かもしれないが、
矢張り同一作者の〔ヘルタースケルター〕でも『沢尻エリカ』が
おっぱいを出したことを勘案すると
次の『岡崎京子』の映画化が待たれてならない。
役どころからして正解かもしれないが、
矢張り同一作者の〔ヘルタースケルター〕でも『沢尻エリカ』が
おっぱいを出したことを勘案すると
次の『岡崎京子』の映画化が待たれてならない。
次は誰がキャスティングされるんだろう。わくわく。