封切り三日目。
席数142の【SCREEN1】の入りは八割ほど。
空気を読もうとしない、いや
読む必要性も感じていない
「痛い男子」右代表の『伊藤くん(岡田将生)』と
それを取り巻く『女子A・B・C・D・E』の物語、と
予告編やチラシからは受け取れるのだが、
全編を見終わった時に、あれ、なんか違うくね?と
感じてしまう。
読む必要性も感じていない
「痛い男子」右代表の『伊藤くん(岡田将生)』と
それを取り巻く『女子A・B・C・D・E』の物語、と
予告編やチラシからは受け取れるのだが、
全編を見終わった時に、あれ、なんか違うくね?と
感じてしまう。
そして件の『伊藤くん』
キャラ的にはとってもイヤな奴なのはその通りとしても
どうした訳か女子にはモテる。
キャラ的にはとってもイヤな奴なのはその通りとしても
どうした訳か女子にはモテる。
慕って来る人間にはつれないのに
自分が興味を持った相手にはとことんご執心、
どんなに嫌われても
それをなんとも感じないタフな精神力に自由さも溢れている。
自分が興味を持った相手にはとことんご執心、
どんなに嫌われても
それをなんとも感じないタフな精神力に自由さも溢れている。
これはもう殆ど「解脱者」としての在り方。
ヒトを傷つけることには何の痛みも感ぜず、
自分の痛みには殊の外敏感。
自分の痛みには殊の外敏感。
痛みを味わわないためには
主体的に行動しないことが吉、とは
並大抵の覚悟で吐ける科白ではない。
主体的に行動しないことが吉、とは
並大抵の覚悟で吐ける科白ではない。
過去に一発当てた栄光に
今でもすがっている落魄した脚本家『莉桜』を始めとして、
彼の周囲に集う女子たちは皆が皆問題を抱え、
『伊藤くん』は瑕疵を映し出す鑑として機能する。
今でもすがっている落魄した脚本家『莉桜』を始めとして、
彼の周囲に集う女子たちは皆が皆問題を抱え、
『伊藤くん』は瑕疵を映し出す鑑として機能する。
それを見つめることで自身の生き方さえ見直してしまう、って
もしやこれは、劇薬をオブラートに包んで飲ませる
とってもイイハナシなんじゃね、と思ったりもする。
もしやこれは、劇薬をオブラートに包んで飲ませる
とってもイイハナシなんじゃね、と思ったりもする。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
お話しの進行上、仕方なくはあるものの、
全体的に台詞の量が過剰。
全体的に台詞の量が過剰。
映画にするよりも
舞台の方が栄えたのでは。
舞台の方が栄えたのでは。