RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

斉木楠雄のψ難@109シネマズ川崎 2017年11月19日(日)

封切り後ほぼほぼ一ヶ月。
なのに席数155の【シアター4】は満員の盛況。

何が驚いたって、小学生の来場者が相当数いたこと。
前作とは違い、お子様達にも安心して見せられる内容ってこと?


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銀魂〕に続く『福田雄一』の新作は
やはり「少年ジャンプ」連載漫画の実写化。

しかし先の作品が激賞できる出来だったのに比して
本作はかなりダメダメな造りで、
似たテイストにもかかわらず、
こんなに差が出てしまったのはなんで?と
素直に疑問が湧くわけだ。


本作でも、「福田組」と称してもよい
馴染みの俳優さん達が大挙出演、ギャグも次々と繰り出される。
お得意の女優イジリも抜かりない。

しかし後者について言えば、
銀魂〕が複数の女優さんの恥ずかしい側面をたっぷり引き出したのに対し、
今回はそれが『橋本環奈』に収斂してしまっている。

まぁ、個人的には好きな女優さんだし、
今回も弾けまくった変顔のオンパレードで楽しませて呉れるけど、
ノローグの内容も含め同一パターンがひたすら繰り返されるだけで、
これだけしつこいと、正直食傷気味で面白みにも欠ける。


ギャグについても、繋がりがマズく散発的で
全体としてだだ滑り傾向。
オマケに、大方はオチが読めてしまう。

もうちょっと笑わせて貰えると思ってたのに・・・・。

なので館内も哄笑は起きず、
小さな笑いがぱらぱらと聞こえる程度。


最悪なのは、主人公が使える超能力に対するシバリに一貫性がなく、
そのことで脚本の展開がご都合主義で安易な方向に流れ、
年端の行かないお子様なら兎も角、
とても大人の鑑賞に耐え得る内容とはなっていない。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


唯一の収穫は、『斉木』家のお気楽な両親、
特に母親を演じた『内田有紀』。

クワイエットルームにようこそ〕や〔ばかもの〕の
シリアスな演技が記憶に残っていたけど、
何時の間にかこんなお馬鹿な役柄も似合う年頃になってたんだねぇ。