写真新世紀展２０１７＠東京都写真美術館 2017年11月12日（日）

【Ｂ１Ｆ】で開催されている
この時期恒例の無料の展覧会。

優秀賞七名、佳作十一名、
そして昨年のグランプリ受賞者『金サジ』の新作個展も。

優秀賞の中では『溝渕亜依』の〔ＩＤ〕が、
佳作では『宮下五郎』の〔ＷＩＮＤＯＷＳ〕が面白い。

前者はインスタグラムを渉猟して見つけた
カワイイ女子の実際の写真を、そのＨＮと共に
二十名並べている。

それを頼りに検索すれば、
彼女等がどんな投稿をしているかは判るけど、
はたしてそれは各人の実体を垣間見せるものなのか？

サイバースペースと現実空間の間で
揺蕩う表情が何とも意味深。

後者は列車の窓から見える景色を点描する。

写されている人毎にドラマがありそう。
二人以上で会話等のかかわりがある場合は勿論、
独りだけしか視認できない時でも、その裏側を想起してしまう。

こちらからは見えないスペースに
別の誰かが潜んでいて、実は視線が交差しているのかも、
なんてね。

会期は～11月19日（日）まで。