本日初日。
席数244の【CINE7】の入りは四割ほど。
そこには、ある女性が幼い頃から繰り返して来た
殺人の仔細が記されていた。
殺人の仔細が記されていた。
しかしその内容は実際のことなのか、
それともフィクションなのかは判然としない。
それともフィクションなのかは判然としない。
原作の構成そのものが良いのだろう、
それを踏まえた本編の出来も上々。
それを踏まえた本編の出来も上々。
先に挙げた二つのサスペンスが、最後の最後でピタリと嵌る流れには
思わず唸ってしまう。
思わず唸ってしまう。
そこに先立つ幾つかの伏線には、実は正々堂々としたヒントが、
しかも科白ではなく映像で仕込まれている。
しかも科白ではなく映像で仕込まれている。
何れもがほんのチラ見せなので、アッと気付くタイミングは人夫々だろうけど、
そこが判った途端に、仕掛けられた謎の半分は見当が付く。
しかし残り半分はなかなか真正の姿を見せない。
そこが判った途端に、仕掛けられた謎の半分は見当が付く。
しかし残り半分はなかなか真正の姿を見せない。
おぼろげながら全体像が俯瞰でき出すのは、ほぼほぼ終盤に至ってから。
全てが理解できた時には、ああ成る程、とつい膝を打ってしまう。
それほど脚本の造りが冴えている。
全てが理解できた時には、ああ成る程、とつい膝を打ってしまう。
それほど脚本の造りが冴えている。
殺人鬼である『美紗子』を演じた『吉高由里子』が上出来。
〔蛇にピアス〕でもそうだったように、何かに憑かれたような
エキセントリックな役柄が極端にフィットする
(勿論、〔ロボジー〕のコメディエンヌぶりも板についたものだったが)。
〔蛇にピアス〕でもそうだったように、何かに憑かれたような
エキセントリックな役柄が極端にフィットする
(勿論、〔ロボジー〕のコメディエンヌぶりも板についたものだったが)。
一つ二つのムリムリな設定はあるものの、
全体を貫くダークなトーンを毀すものではないし、
多くを映像で語らせようとする姿勢が何にも増して素晴らしい。
全体を貫くダークなトーンを毀すものではないし、
多くを映像で語らせようとする姿勢が何にも増して素晴らしい。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。