RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

クリエイションの未来展@LIXILギャラリー 2017年7月16日(日)

イメージ 1



正式なタイトルは
高知県梼原町の和紙職人 ロギール・アウテンボーガルト × 建築家 隈研吾〕。

【ギャラリー2】はその壁面も天井も、全てが和紙で覆われている。

普段、鑑賞者としての相対は、「紙本彩色」とあるように
基本、紙面に何らかの彩色が施されたものだけど、
本展での主役はあくまでも和紙、
しかも綿や土を混ぜたり羊歯の葉を梳き込んだり
或いは古い大福帳を溶かし込んだりと
とても一筋縄ではいかない。

紙自身がどっしりと構え、強く主張している。

触れることができたら
ごつごつとした手触りで、こつこつ音がするんじゃないかと
思えて来る。



【ギャラリー3】での”やきもの展”も面白い。

『岡本作礼』による〔祈りの系譜〕は
同じ{唐津焼}であるのに、見た目が随分と異なる作品が幾つも並ぶ。

その懐の深さが見所の一つも、
〔ジュピター〕と題された作品は
おそらくその色味から「木星」をモチーフに取ったものと思われるが
「大赤斑」が何処にも見当たらないのが残念。



そしてもう一つ【ギャラリー1】での
武田五一の建築標本 -近代を語る材料とデザイン-〕もかなり面白い。

硝子や釉薬、水栓の「見本」が
所狭しと並んでいる。

モノ好きには、垂涎の展示と思われ。