”第11回 shiseido art egg”、
二番手は
『沖潤子』による{刺繍}展。そしてこれが、観る側にとって、
ましてや自分の様な男性にとっては
殊の外ずっしりと重い。
ましてや自分の様な男性にとっては
殊の外ずっしりと重い。
ギャラリー奥の小部屋には
素材と思われる古着がうず高く積まれている。
素材と思われる古着がうず高く積まれている。
それらはおそらく、女性が着用していた衣類。
そこに作者は、ちくちくちくちくと、細かい刺繍を施して行く、
服の元々のカタチが変形してしまうほど入念に。
服の元々のカタチが変形してしまうほど入念に。
服そのものが、肌にぴったり張り付いていたもので
着用者の情念を遺漏無く吸い取っているのだろうし、
それを汲み上げた作者が、更に記憶を刻むように糸を縫い付ける。
着用者の情念を遺漏無く吸い取っているのだろうし、
それを汲み上げた作者が、更に記憶を刻むように糸を縫い付ける。
なので、作品の前に立った時に、それらが声にならない声を上げている様で
思わずたじろいでしまう。
思わずたじろいでしまう。
これはとてもじゃないが長居できる空間ではない。
会期は~7月23日(日)まで。
自分が滞廊中の来場者は、年齢にばらつきはあるものの
皆が皆、女性であった。
皆が皆、女性であった。
彼女等はどんな心持ちで、この作品に相対するんだろうか。