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珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション@智美術館 2017年7月2日(日)

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一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。

本展は当該館創設者のコレクションから
逸品をセレクション、展示している。


先ずは入り口付近の
『富本健吉』の〔白磁八角共蓋飾壷〕に目が行く。

美しい乳白色。
しかしこれは本当に磁器でできているのか?
実際に触れれば、すっと凹んでしまうような
柔らかな素材で作られているんじゃないか?


反対に
『荒木高子』の〔砂の聖書〕は
長い間砂の中に埋もれていた聖書が
考古学者によって発掘され、
まさに今白日の下に晒されたような。

気を付けて触れないと
はらはらと崩れてしまうような
そんな危うさにも満ちている。


約六十点の中には
樂吉左衛門』の作品も二点。

一つは1989年の、もう一つは2005年の
夫々、作。

16年の間の作風の変化も見て取れる。


訪問時の自分以外の来場者は夫婦連れと思しき一組のみ。
森閑として、ストレス無く鑑賞できた。

会期は~9月3日(日)まで。