RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

22年目の告白-私が殺人犯です-@109シネマズ二子玉川 2017年6月10日(土)

本日初日。

席数156の【シアター10】の入りは八割ほど。

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予告編やチラシの文言からは
〔藁の楯〕の様な展開になるのかと
想定していた。が、良い意味で、それは裏切られる。
想像もしていなかったトンデモナイ方向に
物語りは転がって行く。


それにしても、先の作品での『藤原竜也』の演技は素晴らしかった。
ココロの底から腐った人間のオーラが
カラダの中心からも発せられ、物語りと判ってはいても
犯人を憎む気持ちが観客の側にも蔓延して行く。

同じようなエキセントリックな性格付けは
〔MONSTERZ モンスターズ〕
同様で、これも彼の役作りが際立っている。

要は心底「イヤなヤツ」になり切ってしまえる底力。
それが本作でもいかんなく発揮されている。


時効を迎えた連続殺人事件の犯人が
マスコミを巻き込んでセンセーショナルに大衆の前に登場する。

なまじ顔立ちが整っているので、
一種異様な人気を得るに至り、その一挙手一投足は
日々マスコミに取り上げられる様になる。

しかし彼は「まだまだ足りない」と謎の言葉を呟き、
その行動は増々エスカレーションする。

一体、その目指すところは何処に有るのか。


キーポイントとなる新たな事実が幾つか提示され、
度毎にオハナシは異なる側面を見せ始める。

ただ最初のそれこそが鍵であり、また一番の驚きで、
以降は先が比較的読めてしまう恨みはある。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆☆。


そう言えば〔MONSTERZ モンスターズ〕がそうであった様に
本作も韓国映画が原本として存在する。

その有り様を否定するわけではないけれど、
原案が本邦から捻り出されなかったのは
ちょっとだけ残念な気がする。