RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

家族はつらいよ2@チネチッタ川崎 2017年6月4日(日)

封切り九日目。

席数154の【CINE9】の入りは六割ほど。
そして今回も高齢の観客多し。


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前作熟年離婚を扱い
身につまされるヒトが多かったんだろうか、
予想外のスマッシュヒット。

それを受けてのPrat2は最近話題の高齢者の免許返納問題を扱いつつ、
テーマが一つだけじゃあ物語に厚みが足りないと見たか、無縁社会についても取り込み
オハナシを膨らませ展開している。

ただ前者については
統計的には高齢者の加害事故比率は
必ずしも高いとは言えないようで、
マスコミの偏向報道の匂いがしなくもない。


おっと閑話休題


前作からの出演者はそのまま、
スタッフとの息も合っているのだろう、
自然なテンポの良い演技が展開される。

端役に到ってもそれは踏襲され、
皆が皆、きちんと与えられた役割を全うしているのは素晴らしい。

もっとも、内の幾人かはかなりエキセントリックな性格付けで、
こんな人が自分の周囲に実際に居たら、
さぞかし諍いが絶えないだろうな、と
思ったりもする。

でも、自分達の家族も、傍からは
こんな風に見えているのかもしれないけど。


『山田洋二』監督の繰り出すギャグは
何れも昭和の香りを相当に残した
身体を使った、やや大仰に見えるものが多いのも特徴的。

なので、意外と笑えなかったりも自分的はするんだが、
お歳をめした方々は、結構喜んでおられた。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


幾つかの時事的な話題を組み合わせてプロットを作れば
定期的なリリースも不可能ではないと思われ、
『寅さん』シリーズに続くプログラムピクチャー化も
アリなんじゃ?

ただねぇ、既に前作よりも、面白さの点では
はや劣化しており、更なる続編の為には
相当の奮起が必要かと。