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ロマン・チェシレヴィチ 鏡像への狂気@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2017年5月24日(水)

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展示されている数多の作品の中で
先ず目に留まるのは〔シンメトリカル・シリーズ〕と題された
モノアイのそれ。

顔面と思しきヒトの頭部の中央には
大きな眼が一つだけ。

ジオン公国」の「ザク」や「ドム」を彷彿とさせるけど、
勿論、こちらの方が遥かに先取りだよね。


コラージュやモンタージュを多用したポスターの中では
ロシアっぽいテイストを感じさせるものも散見され、ただ
いかせん言語に明るくないので、
例えば演劇の告知であれば、どのような主題なのかが判然とせず、
おそらく、内容を反映しているであろう表現の
半分以下くらいしか楽しめないのは頗る残念。

扱っているのが、(たぶん)現代演劇が多く
古典がほぼほぼ無いのも、そのことを助長している。


そんな中で唯一、知った作品を見つけたのが
ヒッチコック』の〔めまい〕のポスター。

映画での美術に『ダリ』が関与したのは有名なハナシだけど、
本展の作者によると、こんな表現になるんだねぇ。

かなりのおどろおどろしさが前面に出たビジュアルは、
実際のプロットからはやや乖離した印象も受ける。