標題館での映画鑑賞は今回が二度目。
至近に在るにもかかわらず足が向かないのは
偏にふらりと立ち寄れる他の施設が周辺に過少な為で、
お金を掛けてでも川崎・新宿・渋谷あたりへ行っちゃうよねぇ、
どうしても。
偏にふらりと立ち寄れる他の施設が周辺に過少な為で、
お金を掛けてでも川崎・新宿・渋谷あたりへ行っちゃうよねぇ、
どうしても。
オープンしたて、しかも8月に入って直ぐのタイミングだったのに
朝イチの回の為か、自分達以外に他の客は全くおらず、
冷房はガンガン効いているしで、
夏の盛りなのにブルブルしながら観たのを憶えている。
朝イチの回の為か、自分達以外に他の客は全くおらず、
冷房はガンガン効いているしで、
夏の盛りなのにブルブルしながら観たのを憶えている。
それと同時に、この館、この先大丈夫なのか?との心配。
もっとも今となってみれば、杞憂だった訳だけど。
もっとも今となってみれば、杞憂だった訳だけど。
おっと、閑話休題。
標題作は本日が初日。
席数289の【シネマ1】の入りは
二割ほどとかなり寂しい。
二割ほどとかなり寂しい。
何れにしろ、そんなに音響に重みを置いた作品とは思えないので
過分な設備と思わんでもない。
過分な設備と思わんでもない。
内定が欲しいが為の選択企業であったとの本人の言からは、
最初から釦の掛け違い、或いは不穏な要素を孕んでいた可能性も見て取れる。
最初から釦の掛け違い、或いは不穏な要素を孕んでいた可能性も見て取れる。
もっとも世間的にはありがちなハナシで、うんうんそうそうと
我が身に引き当てて、強く頷いてしまう設定ではあるし、
まぁ、入ってから判ることもあるわけで、ここいら辺は
一概には言えない部分ではある。
我が身に引き当てて、強く頷いてしまう設定ではあるし、
まぁ、入ってから判ることもあるわけで、ここいら辺は
一概には言えない部分ではある。
そして、この『山本』の造形が『青山』とは真逆、
今まさに南国から出て来た様に、明るさに満ち満ち常にポジティブ。
今まさに南国から出て来た様に、明るさに満ち満ち常にポジティブ。
『山本』と触れ合ううちに『青山』は少しづつ変化し、
次第に仕事に対してもやり甲斐を取り戻して行くのだが・・・・。
次第に仕事に対してもやり甲斐を取り戻して行くのだが・・・・。
幾つかの仕掛けが施されている。
『山本』の最初の登場シーンでは風がごうと吹き、
以降も彼が出て来る幾つかの場面でそれは繰り返される。
以降も彼が出て来る幾つかの場面でそれは繰り返される。
最早、この世の存在ではないんじゃ、との疑念を
(観る側に)思わせる演出は、
それを補強する場面を別途用意し、成る程、上手く作られてはいる。
(観る側に)思わせる演出は、
それを補強する場面を別途用意し、成る程、上手く作られてはいる。
しかし、それらの伏線も、最終的に種明かしがされた後では、
想定通りの内容であり、あまり驚きに値しないのも事実。
想定通りの内容であり、あまり驚きに値しないのも事実。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
作品のタイトルは、
あくまでも軽いテイストでの表現が、暗めのトーンの作品との対比の妙。
あくまでも軽いテイストでの表現が、暗めのトーンの作品との対比の妙。
自分を愛しんでくれる人を悲しませるような死を選ぶことに比べれば、
人間らしく生きるために目の前の仕事を辞めてしまうことも十分に選択肢たりえる、との
暗喩でもある。
人間らしく生きるために目の前の仕事を辞めてしまうことも十分に選択肢たりえる、との
暗喩でもある。
ただそれができない人間が、世の中には随分と多いことが
イマイマのこの国に巣食う病理でもあるわけだが。
イマイマのこの国に巣食う病理でもあるわけだが。