RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

帝一の國@チネチッタ川崎 2017年5月1日(月)

封切り三日目。

席数290の【CINE4】の入りは三割ほど。

主要出演者が若いイケメンばかりの作品だけあって
場内は女性の比率高し。

ただ皆さん、少々、とうが立っている気も
するんだけど・・・・。


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車や乗り物がやたらにクラッシュする、
火薬を大量に使い建物が次々と爆発・崩壊する、
或いはマッチョな男どもが意味もなく殴り合う。

ハリウッド製のおバカ映画は
その物量も桁外れながら、ホント馬鹿だよねぇ、と
お口がぽかんと開いて
呆れてしまう作品がほとんど。

それに比して本作、やはりおバカ作品でありながら
かなりに緻密に組み立てられている。


まぁ、「海帝中・高」→「東大」→「総理大臣」の一本道からし
笑えるのだが、一私学の生徒会長に、それなりの特典を与えたのが設定の妙。

実際にはあり得ないコトと判っているので、
それを踏まえて登場人物達が真面目に立ち回る(しかもイケメンだし)のを見れば
ホント、馬鹿だなぁ、と却ってほのぼのとする。


生徒会長選が行われる二年次を見据えながら、
一年の頃から一代前の有力会長候補に肩入れする。

その対象が当選することで自分のステイタスが上がり、結果
引き上げられる確率が高くなる図式は、
滅私奉公的な日本らしい社会構造の縮図とも言え、
鑑賞者は単純に大口を開けて笑えはせず、
わが身に引き当て苦い微苦笑をしてしまう。

ある程度の年齢が行った人ほど、
理解できるよねぇ。


もっとも、じゃあ一国の主になって何をするの?とのビジョンは見えず、
それは社長を目指す人も同様であり、
そういった指導者に率いられた国家なり企業体は
随分と不幸なんじゃないか、と
思ったりもする。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


主人公の幼馴染『白鳥美美子』を演じた『永野芽郁』だが、
最近あちこちで見かけるようになってきた。

ほとんどの映画作品を観ているのに
意外なほど記憶に残らない。

本作でも『綾瀬はるか』を見ている様な
不思議な感覚におそわれ、
ひょっとしたらこの人、顔の造作の雰囲気を
かなり変えれるんじゃとの思いにとらわれてしまった。