RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第35回上野の森美術館大賞展@上野の森美術館 2017年4月30日(日)

一般の入場料は600円だが招待券を頂いた。

会期は~5月8日(月)まで
短いので、何れにしろ連休中に行くしかない。

それもあってか、会場内はそこそこの混雑になっている。


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大賞の『千葉美香』の〔神秘〕には
諸手を挙げて賛成。

水面に揺蕩う少女は『オフィーリア』の様な悲愴感を漂わせず、
ただす~っと、其処に在る。

それと並んでいる、やはり受賞作の
『藤井由隆』の〔花束〕は、こちらをひたと見据える少女の強い眼ヂカラに
ノックアウトされそう。
同じく
『桜井まど香』の〔知れや語れや〕も躍動感があって良い。
または
『牧野晏長』の〔せかいのはて〕にしても
淡い色調の中、鏡の前にぽつんととまる鳩に久遠の時を感じたりもする。


入場口直ぐの所では
『宮本千秋』の〔くろほとけ〕が
剣呑な雰囲気を精緻な描写で表現している。

『江副拓郎』の鉛筆による〔刻を辿る〕も
その精細さに驚嘆する。

『牧弘子』の〔耳を傾ければ聴こえてくる〕のテイストも好きだ。


もっとも、今回は
何れかの受賞や「賞候補」或いは「一次賞候補」と記されているものは
具象作品が過半だった印象もある。


そして【ギャラリー】で開催されている
”第34回上野の森美術館大賞展 入賞者展”も
『菅澤薫』『井上舞』『粂原愛』『櫻井あすみ』の新作を
拝見できる有り難い機会。