RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ハルチカ@TOHOシネマズ 流山おおたかの森 2017年3月14日(火)

封切り十一日目。

席数103の【SCREEN3】の入りは二割ほど。

客層は殆どが中高生の女子で、
同世代の男子がちらほら。

自分みたいに頭髪の薄くなったおぢさんは
三人ほどしかいない。


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高校進学と同時に、
吹奏楽を始めようとした『千夏(橋本環奈)』だが、
肝心の吹奏楽部は、ある事件がきっかけで休眠状態。

幼馴染の『春太(佐藤勝利)』を無理矢理巻き込み、
新たにメンバーを揃えることで部を再建しようとする。

この一連のくだりは〔七人の侍〕から連なる
仲間集めの経緯を踏襲するもの。

どんなエピソードを盛り込むかが
興味の一つだけど、本作では
ターゲットに定めた人材が各々問題を抱えており、
それを『春太』の推理によって解決し
仲間に加えるとの流れになっているが、
ちょっと勘が良過ぎで、相当に牽強付会
まぁ、笑って済ませるレベルではあるけれど。


そうこうしながら動き出した吹奏楽部だが、
此処で楽器についてはまるっきり素人の『千夏』が足を引っ張る存在になる。

そのことで内輪もめが起き、しかし
やがて収斂するのも王道の流れだけれど、
その間の葛藤の描写が性急に過ぎて感情移入できないのは辛い。

もっと余分なシーンはカットして、厚みを持たせるべきだっただろう。


そう言った艱難を乗り越えて、部員達は
吹奏楽の大会を目指す。

その結果については明快には触れられず、
しかし、この一連の描写はいかにも映画的で好感が持てる。

けど、部員集めが一段落した前段を締めくくるシーンと
最後の場面でのミュージカル調の処理は
はっきり言って興醒め。

安直な仕事にしか見えず、もっと異なる演出を
真摯に練り上げて欲しかった。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


アイドルを脱皮し女優に向け足を踏み出した『橋本環奈』。

演技の面では今だしで、特に泣きの場面ではそれが顕著。
もっと丸めても良かったのに、
監督は何故にこんなに尺を割いたんだろうと
首を傾げてしまう。

そして、直近では踊る機会が減っているのだろうか、
おでぶ の影が差している予感。気のせいなら良いのだが・・・・。