封切り九日目。
席数89の【シアター4】の入りは三割ほど。
主に侍を集める経緯と、村人との関わりがそれにあたる。
そこで語られていた人間ドラマを深堀りする場面が無いので、
各人の性格付けは主に言葉に頼るものとなり、若干弱含みの印象。
そこで語られていた人間ドラマを深堀りする場面が無いので、
各人の性格付けは主に言葉に頼るものとなり、若干弱含みの印象。
敵の来襲が予想される村に入り、村人たちを鼓舞しながら
守り抜く、との基本プロットは共通。
守り抜く、との基本プロットは共通。
〔七人の侍〕では相手方の人数や所持する武器の数が
ほぼほぼ判っている前提で、前段の個々の対峙により
それを削って行く過程の面白さもあったが
此処では最終場面の集団戦に見所を収斂させ、
馬をも盛大に倒して見せる
アクション部分に相当の重きを置いている。
ほぼほぼ判っている前提で、前段の個々の対峙により
それを削って行く過程の面白さもあったが
此処では最終場面の集団戦に見所を収斂させ、
馬をも盛大に倒して見せる
アクション部分に相当の重きを置いている。
ではあるものの、食い扶持にあぶれ金が必要との契機はあっても
最終的に命を落とす確率が多分にあるにも係わらず、乗り出して行く
無私な動機が根底にあった『島田勘兵衛(志村喬)』に比べると
本作での『サム・チザム(デンゼル・ワシントン)』では
それ以外の事由が多分にあり、
それを知った上で全編を俯瞰すると、かなり苦い思いも込み上げて来る。
最終的に命を落とす確率が多分にあるにも係わらず、乗り出して行く
無私な動機が根底にあった『島田勘兵衛(志村喬)』に比べると
本作での『サム・チザム(デンゼル・ワシントン)』では
それ以外の事由が多分にあり、
それを知った上で全編を俯瞰すると、かなり苦い思いも込み上げて来る。
こういった強い説明が無いと
欧米の観客は納得感が薄いんだろうか。
欧米の観客は納得感が薄いんだろうか。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
両方の先達からを上手く編纂し、更には独自のエピソードも
スパイス付けにちょっぴり配した、かなり良く出来た作品ではある。
スパイス付けにちょっぴり配した、かなり良く出来た作品ではある。