RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

土竜の唄 香港狂騒曲@TOHOシネマズ新宿 2016年12月29日(木)

封切り七日目。

席数200の【SCREEN4】は、ほぼ満員。


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どうも『三池』監督という人は
作品毎のブレが大きく、しかも
良 か 駄 のどちらか、中間はほぼ無い感じで
なまじ多作なだけに、余計にそんな印象を持つのかもしれない。

そしてそれは『宮藤官九郎』にも当て嵌まることで
脚本にしろ監督作品にしろ、ダメなものは徹底してイケておらず
手ばなしの『クドカン』礼賛は慎みたいところ。


前作は上々の出来で、その好評さを受けての続編。しかし
まったくもってつまらない作品に仕上がってしまった。

繰り出されるギャグの数々も殆どは前作の焼き直し。
踏襲した上で更にパワーアップしていれば問題はないのに
同程度のテイストで繰り返されるものだから既視感がありまくり。

繰り返しやお約束のギャグは使い方が違うだろうと
それが一番の不満。


新たな登場人物や組織も出て来はするものの
何れもがステレオタイプ

加えて早々にネタも割れてしまう。

エピソード間の繋がりも無く、人物を適宜動かしている様でも
相当にご都合主義で整合性が無いのが一番辛い。

まぁ、アタマを空っぽにして
あはは、と笑ってお終いの作品で善しかもしれないけど
で、あれば、この金額は高すぎる。


唯一の収穫は『本田翼』で、さすが若い女優いじりの得意な
同監督の面目躍如、
ヤッターマン〕の『福田沙紀
〔愛と誠〕の『武井咲』同様、
旬な女優を好き放題使い倒している。

ツンデレなのか気が強いのか弱いのかも良く判らない
複雑な性格立てを好演して、
この演技に萌えるファンは相当多いんじゃないか。


評価は、☆五点満点で☆☆☆。


更に先が作れそうな含みを持たせた終幕だけれど、
違う意味でお腹がいっぱい。

斬新な展開ができないのであれば、これ以上はやっちゃあいけない。