RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ミュージアム@チネチッタ川崎 2016年11月23日(水)

封切り十二日目。

席数138の【CINE3】の入りは満員。


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サイコパスものとしては
頗る良くできていると思う。

もともとシリアルキラーにとって
連続殺人を繰り返すのは、ごくごく個人的な
他人には窺い知れない理解不能な理由。

得々と説明されても「ふ~ん。だから?」と
思ってしまうものがほとんど。

ところが本作に限っては、人物の背景を
しっかり造り込んでいるので
生来の資質に加え後天的な環境(とは言っても仄めかされるだけだが)によるものが明示され
ある種の凄惨さを持って迫って来る。

そしてそれはラストシーンにまで
繋がって行くんだけど、ちょっと蛇足の感もなきにしもあらず。


何故「カエル」?との疑問は残るものの
雨の日にしか犯罪を起こさない理由付けはちゃんとしているし
それが犯人特定の鍵にもなっているのも巧い。

自己顕示欲の強い、この種の犯罪者の特性も
上手くエピソードに取り込んでいるので
犯行動機の納得感が高いのも良い。

ただ、殺人をアートに見立ててそれなりのタイトルを付し開陳する件は
多少の牽強付会さが見え、ちょっと失笑するかも。


唯一残念なのが、狂言廻しである『沢村久志(小栗旬)』の
間抜けさや弱さが際立ってしまっていることで、
これがもっと強い人間性を持っていたら、対抗軸として
更に緊迫感のある一本になっていただろうに。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。


イマイマ国内で問題になっている要素も複数取り込み、
社会派的な側面も上手く露出している。

それにしても、全体的なグロさは相当のモノ。
「PG12]とか付けなくてもイイのか?と
真剣に思っちゃった。

もっとも、低年齢の来場者は
ほぼほぼ居なかったけど。