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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

没後110年 カリエール展@損保ジャパン日本興亜美術館 2016年11月6日(日)

一般の入場料は1,300円だが招待券を頂いた。

会期終了まで二週間と迫っているためか
はたまた本日の陽気の為か
或いは何かの媒体で紹介されたのか
会場内はかなりの人の入り。

13時半頃に入館した時にはそれ程でもなかったのに、
観終わって外に出る頃には相当の来場者数になっていた。


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総点数は九十ほど。

大作あり小品あり
習作あり水彩ありと
バラエティに富み
タイトル通り作家の画業を総覧できる展示になっている。


そして、画面の色調がほぼ単一(水彩を除く)なのも
本展の特徴。

セピアの濃淡だけで表現されたそれは
初期の作品に到っては、室内の描写のハズなのに
ターナー』の様に光の粒子が解け、
今にも拡散してしまいそう。

後期の作品でも、全体がぼうっとし、
焦点を結びづらいモノが多い。

しかし風景よりも自身の家族をを含め
人物を描いた中で、背景は溶け込み
その中からモチーフである
例えば顔だけがはっきり浮かび上がるのだから
その印象は鮮烈。

作風は特色がありまくりで
一度観れば忘れられない。