封切られてからはや一ヶ月。
席数201の【CHANTER-2】の入りは二割ほど。
客層は高齢のご婦人の比率が高い。
客層は高齢のご婦人の比率が高い。

既に亡くなっている人間から定期的に手紙が送られてくる。
やや手垢の付いたストーリー。
やや手垢の付いたストーリー。
いずれにしても、超自然現象でそんなコトが起きるわけはないので
誰かが手紙を出す作業を代行しており
その仕掛けの部分にどう捻りを加え、新奇性を出すかがキモ。
誰かが手紙を出す作業を代行しており
その仕掛けの部分にどう捻りを加え、新奇性を出すかがキモ。
本編でメッセージを送るのは天文学者の『エドワード・フィーラム(ジェレミー・アイアンズ)』、
それを受け取るのは、彼の教え子で且つ只今の愛人、
スタントの仕事をしながら博士課程で天体物理を学ぶ『エイミー(オルガ・キュリレンコ)』。
それを受け取るのは、彼の教え子で且つ只今の愛人、
スタントの仕事をしながら博士課程で天体物理を学ぶ『エイミー(オルガ・キュリレンコ)』。
で、本作はまるっきりイマドキ。手紙は勿論、
SNSを使うわ動画を送るわ宅配便までをも利用する。
SNSを使うわ動画を送るわ宅配便までをも利用する。
その何れもを『エイミー』は絶妙のタイミングで受け取り、
普通ならそんなことある訳ない、と鼻でせせら笑うところも、
亡くなる前にも、そんなことを絶妙な間合いで実行してしまう
『エドワード』の精緻さを伏線として見せられているから、妙に納得してしまう。
普通ならそんなことある訳ない、と鼻でせせら笑うところも、
亡くなる前にも、そんなことを絶妙な間合いで実行してしまう
『エドワード』の精緻さを伏線として見せられているから、妙に納得してしまう。
彼女は彼の撒いた伏線の後を追い、
想い出の地を辿る。
想い出の地を辿る。
しかしこういった行為も、当たり前だけど有限。
では何故彼が死に逝く直前の体力と知力を駆使して
この様な仕掛けを施したのか。
その理由がもう一つの物語の鍵になる。
この様な仕掛けを施したのか。
その理由がもう一つの物語の鍵になる。
二人の主人公が属するフィールドを
宇宙にしたのは示唆的で、我々が現在見ている星の光は
数十億年前のもの。
宇宙にしたのは示唆的で、我々が現在見ている星の光は
数十億年前のもの。
それと同様に、一度インターネット上にアップしたものは
人類が続く限り、永久にそのネットワークの中を生き続けるだろう。
人類が続く限り、永久にそのネットワークの中を生き続けるだろう。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
もっとも先に述べたように、こんなことを行うには
多くの協力者が必要で、家庭人としては失格の『エドワード』に
ホントにそんな人望があったんかいと、疑問に思う部分もあるし、
若い愛人にラップトップをぽんと買ってあげたり
イタリアの孤島に別荘を持ったりと、あちらの教授は
良い暮らしをしてるんだなと、随分と羨ましくも思う。
多くの協力者が必要で、家庭人としては失格の『エドワード』に
ホントにそんな人望があったんかいと、疑問に思う部分もあるし、
若い愛人にラップトップをぽんと買ってあげたり
イタリアの孤島に別荘を持ったりと、あちらの教授は
良い暮らしをしてるんだなと、随分と羨ましくも思う。
また物語の転換点となる幾つかのシーンに
これ見よがしのサインが現われる。
これ見よがしのサインが現われる。
こんなもの無くても、流れとして与える印象は
全く問題ないんじゃないか。蛇足だろう。
全く問題ないんじゃないか。蛇足だろう。