封切り三日目。
席数235の【シアター1】の入りは五割ほど。
本編中での番組ジャックは、片やスタジオ内、
もう片方は事件が起きている現場でとの違いはある。
もう片方は事件が起きている現場でとの違いはある。
ただどちらも、ショーのメインキャスターが囚われてしまうのは同じ。
オマケに、真実を表に出したいとの、
メディアに携わる人間特有の共通項も描かれる。
オマケに、真実を表に出したいとの、
メディアに携わる人間特有の共通項も描かれる。
ただ封切りのタイミングを勘案すると
たまたま似通った企画がほぼ同時期に発案されたんだろうと
善意に解釈する。
たまたま似通った企画がほぼ同時期に発案されたんだろうと
善意に解釈する。
テレビの制作現場を実際に見たことはないけれど、
おそらくはここで描かれている通りなのだろう。
おそらくはここで描かれている通りなのだろう。
やはりテレビ出身の『君塚』さんならではの
微に入り細に入った描写の数々。
微に入り細に入った描写の数々。
ディテールに凝っているので本番前~本番中の緊迫感が
非常にリアルに感じられる。
非常にリアルに感じられる。
朝の情報番組「グッドモーニングショー」のメインキャスター
『澄田真吾(中井貴一)』はスタジオ入りする前の早朝に家族と一悶着。
更には共演する女子アナの『小川圭子(長澤まさみ)』からは
自分達の交際を番組中で公表すると宣言され、最低の一日の幕開け。
『澄田真吾(中井貴一)』はスタジオ入りする前の早朝に家族と一悶着。
更には共演する女子アナの『小川圭子(長澤まさみ)』からは
自分達の交際を番組中で公表すると宣言され、最低の一日の幕開け。
更には局の近くのカフェで起きた事件では
猟銃を持ち複数人を人質に立て籠もっている犯人からの要求で
その現場に呼びつけられる最悪の事態に。
猟銃を持ち複数人を人質に立て籠もっている犯人からの要求で
その現場に呼びつけられる最悪の事態に。
そこで『澄田』は、持ち前の喋りを武器に犯人と渡り合うのだが
どうにもここからがいけない。
どうにもここからがいけない。
スタジオ内のあまりのリアルさに比して、外に飛び出してからは
丸っきりのオハナシ。
丸っきりのオハナシ。
彼にとって都合の良い出来事が次々に出来し、
まぁそうしないとハナシが転がって行かないのは理解できるけど
ちょっと開いた口が塞がらない。
まぁそうしないとハナシが転がって行かないのは理解できるけど
ちょっと開いた口が塞がらない。
特に現場を仕切る警察の描写は、普通こんなコト許さんだろうとの
現実感が皆無の状態。
現実感が皆無の状態。
それでも何とか納得できる作品に仕上がっているのは
前半部の緻密な描写があるからで、やはり実体験に基づいたエピソードの積み重ねの功は大きい。
前半部の緻密な描写があるからで、やはり実体験に基づいたエピソードの積み重ねの功は大きい。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
そして出番は少ないものの『澄田』の妻を演じる『吉田羊』が滅法良くて
表情だけで時々の感情を雄弁に語る地力を見せる。
表情だけで時々の感情を雄弁に語る地力を見せる。
キャスティングの妙も、成功の一要因に挙げられるかも。
そしてこれは受け取り方かもしれないが
「CX」の長期低落傾向を揶揄するようなシーンも幾つかある。
「CX」の長期低落傾向を揶揄するようなシーンも幾つかある。
申し訳ないコトだけど、かなり嗤えてしまった。