本日初日。
席数246の【シアター1】は、ほぼほぼ満席。
郊外の住宅街で、夫婦二人の惨殺死体が発見される。
家のドアに「怒」の血文字を残して逃走した犯人の
身元は直ぐに判明したものの、その行方は
一年経っても杳として知れない。
身元は直ぐに判明したものの、その行方は
一年経っても杳として知れない。
時を同じくして、千葉・東京・沖縄の三か所に
犯人の手配写真に似た男が姿を現す。
犯人の手配写真に似た男が姿を現す。
夫々が何らかの秘密を抱えているようでもあり
また薄気味の悪さも漂わせている。
また薄気味の悪さも漂わせている。
三人の内の誰かが犯人なのか、
それとも彼等はなんの関係も無く、
全く別の処で息を殺して潜んでいるのか。
それとも彼等はなんの関係も無く、
全く別の処で息を殺して潜んでいるのか。
勿論、実在の世田谷の事件と
英国人女性殺害事件の両方に着想を得たものだろうけど、
単純な犯人探しに終わっていないのが本作の周到なところ。
英国人女性殺害事件の両方に着想を得たものだろうけど、
単純な犯人探しに終わっていないのが本作の周到なところ。
三人に係る三組の男女が、それによって運命さえも変えられてしまう。
彼等は極めて大きな触媒として機能している。
彼等は極めて大きな触媒として機能している。
また此処では、今、日本や地域が抱える課題や問題を
ある時は判り易く、またある時はメタファーに近いカタチで提示している。
ある時は判り易く、またある時はメタファーに近いカタチで提示している。
前者の例で言えば、沖縄の基地問題が挙げられるだろう。
三つの場所と、事件当日と只イマを自由に移動しながら
物語は結末に向かって収斂する。
物語は結末に向かって収斂する。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
特にここでは、二人の女優さんが
常にも増して素晴らしい。
常にも増して素晴らしい。
一人は『宮崎あおい』。
人を疑うことを知らない、ある意味無垢な娘を好演。
これだけの演技ができる人が、今の若手でどれほど居るだろうか。
これだけの演技ができる人が、今の若手でどれほど居るだろうか。
それを真摯にこなしながら、
とっても大変な目に遭ってしまう。
とっても大変な目に遭ってしまう。
そりゃ~彼女にとっては演技の一環であり、
こなせる女優さんであるわけだから、
問題ないだろうけど・・・・。
こなせる女優さんであるわけだから、
問題ないだろうけど・・・・。
おぢさんは、かなりどきどきして
ちょっと胸が苦しくなってしまった。
ちょっと胸が苦しくなってしまった。
※先の事件を参考にしているのであれば、解決済のそれからは、
犯人の検討が自ずと付くけれど、そこは虚心にして
映画の世界に没入するのが吉。
犯人の検討が自ずと付くけれど、そこは虚心にして
映画の世界に没入するのが吉。