RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ペレ 伝説の誕生@TOHOシネマズ新宿 2016年7月21日(木)

封切り二週目。

席数73と極少の【SCREEN12】の入りは十人。

内、現役のサッカー少年と見受けられるのは二人。
残りは自分も含めて、おじさんばかり。

まぁ確かに、サッカーの歴史の断片は学べても
技術の向上には寄与しないかも。


タイではムエタイがスラムから抜け出す手段であるように
ブラジルではサッカーがその役を担っているのだろう
(直近では総合格闘技もあるかもしれない)。

しかし、それを体現できる確率は過少。
『ペレ』は実際に具現化し、且つ大成功した稀有な例。


本人がカメオ出演しているからには、
少なくとも此処で描かれている内容に関しては不満の無いコトの証し。

幼い頃から、サッカーこそが遊びであり
ボールはカラダの延長であった本人にとっての苦悩は
家族との別れや、理解の無い指導者との葛藤、
チームメイトとの軋轢などで
サッカーに対して努力するシーンはほんの僅か。

才能が開花し、生きながら伝説になって行く過程が
しかし印象的なエピソードを引用して描かれる。


特に山場である1958年の「W杯」は感動的。
ただ、敵役にされたスウェーデンにとってはイイ迷惑?


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


残念なのは肝心のサッカーのシーン。
カットを繋いでスピード感を出している。
ただこれを、ワンカットで撮っていれば文句なし。

繋ぎによって選手間の位置関係が微妙に変るので
見辛い恨みは残るのと、緊迫感がイマイチ。

それは冒頭から、最後まで、全てのサッカー関連のシーンにあてはまり
どれか一つだけでもなんとかならなかったものか。


※上映劇場の写真は撮ったのですが
間違って削除してしまいました。