ShinPA2016「いろ・いろいろ」＠佐藤美術館 2016年7月3日（日）

昨年までは開催回数の分だけタイトルの後ろに「！」が付けられていた標題展。

今年からは装いも新たに、年ごとに異なるお題が出され、
各アーティストはそれに沿って制作をする。

本年については「いろ・いろいろ」がそれ。

なんとなく掴みどころがない気もするけど
それなりの作品に仕立て上げて来るのは
揃いも揃って流石。

昨日は昼下がりにギャラリートークが
開催されていた様で、有態に言えば、それを避けての本日の訪問。

その余波だろうか、自分以外の訪問者は
ほぼ居ないも同然。ゆったりと鑑賞できるのは有り難い。

出展作家は計十四名。

中では『平良志季』の作品が面白い。

所謂「物の怪」なのだが、『蕭白』が描くような
リアルなグロではなく、どこかユーモラスで
間が抜けている感じがする。

より愛嬌がある、ってゆ～んですか。

『金木正子』の猫まみれの作品も面白く観た。

ただ、個性の描き分けが少ない気がして、
あ、これとこれは似てるかも、と
一種、トランプゲームの神経衰弱状態。

数が多過ぎるのも考えものかも。

タイトルの書体は”ShinPA”のままで変わりなく、
今後どんな世界観を見せてくれるのだろうと
楽しみではある。

会期は～7月10日（日）まで。