ＨＫ／変態仮面 アブノーマル・クライシス＠ＴＯＨＯシネマズ川崎 2016年5月14日（土）

本日初日。

席数３３５の【SCREEN6】の入りは九割方と盛況。

少数具眼の士に激賞された前作はスマッシュヒット。
まさかの続編が登場。

前回の時は時間が合わず未訪も、
ＷＯＷＯＷで放送された時はすかさずＣＨＫ、
なんて素晴らしいと興奮した。

前は「ＰＧ１２」だったけど
今回は「Ｇ」指定、その為か客層は若めで、且つ
カップルが多いのには驚き。

最近の若い男女は、こ～ゆ～のにも
しれっと一緒に来るのね。

実際、近くに座った二人連れは
女性の方が「あ～！見えちゃいそう」って興奮してたし。
何がだ、ってハナシだけど。

指定が外れたせいだろうか、エロい表現は
ややパワーダウンしているかも。

それでも、お馬鹿なシーンや科白は満載で
最初から最後までお下品さが横溢し、笑いっぱなし。

『Marvel』モノを意識したイントロや
『スパイダーマン』の「ウェブシューター」のパクリのような
特殊能力も楽しめる。

そのパクリだが、洋画に留まらず
最近の邦画にまで手を広げてるのは大笑い。

あと、意図的にだろう、チープな造り。
これでキッチユな印象がより強くなる仕掛け。

しかし、何と言っても、本作の魅力は主演の二人に尽きる。
特に『鈴木亮平』。

肉体造りについてあれこれ喧伝されているけど
三十を超えてこんなお馬鹿なコトに真正面に取り組むのが偉い。

一方で〔花子とアン〕で見せた様な誠実な役柄、
そのギャップが素晴らしい。

そして『清水富美加』。
前作・本作と、ほぼ等身大の役柄。
〔まれ〕でブレイクしたけど、前作では
どこがいいのかさっぱり判らなかった。

が今回は、随分と変容。一皮剥けた感。
それでも、恥ずかしい演技や科白をたっぷりつけられ、
監督の『福田雄一』にイイように玩ばれている。

尤も、無理難題に応えるのも大したものだし、
これだけ売れて来れば、今更ヨゴレを演じなくても良さそうなのに
敢えて挑む根性には頭が下がる。

評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。

「おいなりさん」とか「マグナム」とか踏襲された表現に
やや手垢が付いた感は否めないけど、
これら的確なお下品表現は、一頭抜けている。

年齢制限を付けたら、どんなになっていただろうと
それが多少残念でもある。