RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ヒーローマニア-生活-@109シネマズ川崎 2016年5月7日(土)

本日初日。

席数130の【シアター2】の入りは四割ほど。

面白いのは客層で、
おっさん八割、若い女子二割と明快に分かれている。
各々、一体、誰が目当てなのか。

勿論、自分も含めたおっさん連中は『小松菜奈』に違いない。
最近、妙に気になってしまう。


デビュー作の時は
どこがいいのかさっぱりわからなかったけど、
最近ではコメディエンヌの資質があるんじゃ、と
思い始めた。

なので、〔黒崎くんの言いなりになんてならない〕は必須の一本だったのに
見逃してしまった。

この上は「WOWOW」が最速ウィンドウで放送してくれることを
切に望む。


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と、そんな期待をした上で臨んだ本編だったのに、
正直肩透し。ってゆ~か、実態はかなり真面目な一本。


ヘタレな主人公『中津(東出昌大)』は正義の体現に憧れてるも
自分独りでは何もできはしない。

〔桃太郎〕の様に同床異夢の仲間を少しづつ増やし
ゴッサム・シティ」ではないにしろ
治安の乱れた地方都市に安寧をもたらす為に立ち上がるが
如何せん全てがちっちゃい。

悪もそうだし、その懲らしめ方にしても同様。


タイトルの通りヒーローではなく、
ヒーローのようなもの、にしかなれていない。

しかも、最初は順調そうに見えた
ヒーローらしい生活が、ちょっとしたボタンの掛け違いから
少しづつズレてしまう。

そして、その先には・・・・。


海外作では同様の筋立てでも
雪だるま式にハナシが大きくなって行くのに比べ
本作では最後まで身辺雑記として収斂する。

ダイナミズムはないけれど、現実なんてこんなもの。

小さいことからコツコツとして行くことが
実は世情を変えるうねりになる可能性があるのは
昨今のこの国でもしばしば見聞きするところ。


ただ時折の非日常や、
随所に見られるオタクっぽい表現は
なかなかココロを擽られる。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


開映前に面白いコトが有った。

作品案内の告知板には最初〔64〕のそれが掲げられていた。

中途で係員が気付き、大急ぎで差し替えたんだけど、
その間はこんな状態に。

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あるんだね~、こ~ゆ~ことって。