RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

雑貨展@21_21 DESIGN SIGHT 2016年4月29日(金)

一般の入場料は1,100円だが招待券を頂いた。



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そのタイトルや案内からは、何とも判然としない印象も受けるので、
空いてるんじゃね?と足を運んで吃驚、凄い混んでいる。

特徴的なのは外人さんが多いこと。

確かにねぇ、彼等にすれば
日本の「百均」は、かなりのワンダーランドらしいと聞いている。


オマケにここでの「雑貨」の定義は
所謂「ガジェット」とも区分が曖昧で
かなり広範な意で用いられているみたい。


実際、自分にしても、仔細に観て行けば
幾ら時間が有っても足りやしない。

何の為の道具だろう、とか
へぇ、海外ではこんなデザインになるんだ、とか
観るほどに興味が湧いてしまうから。


まぁ、会場に入った途端に
度肝を抜かれる仕掛けがあるんだけどね。

それは写真でも紹介されている〔松野屋行商〕が
そっくりに再現されていること。

リヤカーに荒物を山ほど積んで行商している
明治時代のそれを現在の日用品を使って再現している。

こりゃ~間違いなく、移動商店だよね。
一体、何点の品を扱っているんだろうか。


それ以外にも、アーティスト個々人にとっての「雑貨」が
一人一人に割り当てられたディスプレイシェルフに
あるモノは整然と、またあるモノは雑然と置かれることで
彼等なりの世界観が理解できる企画にもなっている。

「マーブルチョコ」や「蚊取り線香」の昔から今に至るまでの
パッケージが並べられた『町田忍』の〔キッチュな生活雑貨パッケージ〕は
マニアにとっては垂涎もの。

また『青田真也』の〔「 」〕のように、パッケージの表面を削り取ることで
匿名性を帯びさせ、そのフォルムだけから本来の意味を問い直す試みも面白い。

また自分の身の回りに複数あり、且つ使われていないものだけを集めてパッケージング、
それで小さいなコンビニを作ってしまった『ナガオカケンメイD&DEPARTMENT』の
〔d mart used「D&DEPARTMENT PROJECTが考えるコンビニエンスストア」〕とか。

挙げて行けばキリが無い。


訪問する時は、この魔宮のような設定に囚われてしまい
再び出て来れなくなることを覚悟して行くべきだろう。