RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

創と造2016@東京美術倶楽部 2016年4月24日(日)

会期は
4月23日(土)~27日(水)
5月25日(水)~28日(土)
の二回に分かれているけど
その間は各地を巡業しているので
内容的には一緒。


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この時期の恒例は無料なのにもかかわらず、
百三十名の粒揃いが拝見できるので、何とも有り難い企画。


それでも時系列で見ると、新たに出展された作家、
今年は出展の無い作家と少しづつの変容がある。


例えば『瀧下和之』、此処で観るのは初めてじゃないか。
タイトルは〔桃太郎図ノ七百陸拾 いざ鬼ヶ島へ〕って、
猿・雉は随分と鬼と仲が良さそうだし、犬は遠くに見えるだけ
肝心の桃太郎に到っては姿さえ見えない、桃は在るけど・・・・。

『磯部光太郎』の〔Biotop 喜雨〕は何時も通り
蛙の緑の発色が美しい。


そして、今回初めて注視したのは
山本大貴』の〔朝霞〕。
障子の間から見える少女の後ろ姿の構図が素晴らしい。

細密画であるはずなのに、背景はわざと暈し、
セピアっぽい色付けで、仄かに郷愁も醸す。

一方、浴衣や帯、少女の髪・うなじ・手の質感は上々。

ぞくりとしてしまった。


一方で『塩谷亮』は今回は未出展。
とっても残念だ。

それでも会場内は多くの人で賑わっていた。