封切り四日目。
席数141の【シアター5】の入りは十人ほど。

『メルビル』の〔白鯨〕にはモデルがあることは
つとに知られている。
つとに知られている。
本作を観れば、鯨の数が
何故こんなに少なくなってしまったのかがよく判る。
何故こんなに少なくなってしまったのかがよく判る。
それ程、鯨油を採るために
乱獲されたと言うことだろう。
乱獲されたと言うことだろう。
で、その鯨との闘いは、勿論
物語の主軸の一つに据えられてはいるものの、
スペクタクルな表現は、それだけにとどまらない。
物語の主軸の一つに据えられてはいるものの、
スペクタクルな表現は、それだけにとどまらない。
嵐の中で、木の葉のように翻弄される帆船の描写や
乗組員の奮闘は、それだけで手に汗握るし。
乗組員の奮闘は、それだけで手に汗握るし。
小さな船に乗り込み鯨を追いたてる猟の一部始終も、
日本であれば勇魚取の漁師のよう、
勇猛果敢の一言に尽きる。
日本であれば勇魚取の漁師のよう、
勇猛果敢の一言に尽きる。
しかし狩られる側の鯨からは
人間の姿がどのように見えているのだろう。
人間の姿がどのように見えているのだろう。
ある瞬間、その立場が逆転するシーンがあるのだが、
その時の大きな眼は、どちらかと言えば
悲しそうにも見える。
その時の大きな眼は、どちらかと言えば
悲しそうにも見える。
一方、最後まで、サスペンスとしてぐいぐい押し通す醍醐味が
欠けてしまったことは残念だけど。
欠けてしまったことは残念だけど。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。