RollingStoneGathersNoMoss文化部

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劇場版 MOZU@ ヒューマントラストシネマ渋谷 2015年12月29日(火)

珍しく招待券を頂いた。
で、なければ鑑賞しなかった作品。

封切りから一ヶ月半が経ち、
多くの劇場では深夜帯一回のみの上映に。

標題館だけは、昼過ぎからの二回上映で、
時間的には好都合。


席数173の【シアター2】の入りは五割ほど。

先に挙げた要件の為か、随分と賑わっているな、が
正直な印象。

それしても、この劇場、
カタチ自体が台形で、席の配置がかなり偏っている。

来る度に、今は無き『大塚名画座』を思い出しちゃう。


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「TBS」での〔Season1〕と
「WOWOW」先行、公開直前の煽りで
「TBS」でも放送された〔Season2〕の後を受けた
完結篇の位置付けか。

「WOWOW」は契約しているけれど、
本作については全くフォローをしておらず、
どうも最近、連続ドラマにあまり食指が動かず。

なので、人間関係はおろか過去の出来事、
人物も含め、全くの白紙で臨んだのだが、
結果は惨敗。

尺自体も116分とさほど長くは無いので
そう言った過去の因縁めいた説明のシーンは、ほぼ無し。

ストーリーの展開から追いつくのがやっとで、
甚だしい場合は、人名と顔がまるっきり一致せず。


オマケに、それを差し引いても
脚本の完成度が高くなく、
どんな手掛かりがあって、今そこに居るんだよ、とか
なんで、そうあっさりと拉致されてしまうんだよとか、
あくまでも必要性が前提に有っての設定だから
突っ込みどころが満載。

過去の名作からの印象的な場面の借用もあるけれど、
実を伴っていないので、上滑りな印象。

チェイスのシーンも
邦画にしては頑張っている方と
思いはするけれど、
ストーリーの中での自然な流れからそうなったのではないから
唐突感が満載。


キャッチーなシークエンスやエピソードを
持て得る限りつぎ込んだので、
継ぎ接ぎだらけ。全体的な纏まりに欠ける印象。


評価は、☆五点満点で☆☆。


事前に予習しての来場者が、
どの程度でまでであれば解説的なシーンを許容するかの読みは
難しいところだけど、それをキチンとこなすのがプロでしょ、と
言いたくもなる。