封切り十日目。
席数117の【SCREEN6】の入りは九割ほどと盛況。

しかし、『杉原』が得た有用な情報を、
本国ではキチンと活用することができない。
本国ではキチンと活用することができない。
そこに往時の閉塞感を我々は見る。
彼の功績についての、大まかな知識はあったものの
本編を観て人となりも十分に理解できた。
本編を観て人となりも十分に理解できた。
要は行動力も人望もある能吏。
単に多くの命を救ったに留まらず、
国家に対しても多大な貢献をしたわけだ。
国家に対しても多大な貢献をしたわけだ。
しかし、それらの全てを、外国人の監督は淡々と描く。
クライマックスのビザを発行するシーンでも
そのスタンスは変わらない。
クライマックスのビザを発行するシーンでも
そのスタンスは変わらない。
意図的に声高に描写しないことで
却って、その場面の印象を、より強くすることに成功している。
却って、その場面の印象を、より強くすることに成功している。
勿論、多くの人命を救い得たのは、
『杉原』独りのチカラならず、周囲の有意な行為があってこそなのだが
そこいら辺も、本作は抜かりなくフォローしているのには好感が持てる。
『杉原』独りのチカラならず、周囲の有意な行為があってこそなのだが
そこいら辺も、本作は抜かりなくフォローしているのには好感が持てる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
先に「往時の閉塞感」と書いたが、
それは戦後でも同様なことが冒頭描かれる。
それは戦後でも同様なことが冒頭描かれる。
海外で先に評価され、その後漸く再発見され名誉回復される。
日本らしいと言えばそれまでだが、
なんて情けないハナシだろうか。
なんて情けないハナシだろうか。