RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

レインツリーの国@TOHOシネマズ新宿 2015年12月14日(月)

封切り十日目。

席数73と極狭の【SCREEN12】の入りは七割ほど。

そして、ど~にもこ~にも
館内は女子率高し。
男性は一割ほどしかいない。

主演男優の惹きか、
それとも原作ありきか。


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相変わらずの素晴らしい予告編は、
女性の方の主人公が隠している
オハナシのキモとなる
ある障碍を、あっさりと晒してしまっている。

なので、伏線として撒かれている幾つかのシーンが
逆にはっきりと判ってしまうというデメリット。

ホント、なんとかならんかね。
物語の楽しみのかなりの部分を
削いじゃってるし。


実際は、この予告を見た時点で、
原作を読んでいる人に
「このままいくんですか?」と確認すれば
「このままいくんですよ」との返事。

じゃあ、観るのはやめようかな、とも思ったけど、
妙に評判が良い。

で、鑑賞後の感想は、成る程、こりゃ~良く出来てるわ。


障碍についての感じ方は人、夫々だろうけど
個人的には、やや過剰な表現かとも思った。

基本的には手垢の付いたラブストーリーで、
すれ違いがあり、勘違いがあり、エンディングがある。

それだけなら陳腐に堕してしまうけど、
特徴的なのは、語り口。

ブログに始まりSNSに終わる、
イマドキの若者の特性が上手く表現されている。

原作の方ではチャットだけれど、
映画ではLINEに変更され、
これが演出上のテンポの良さに効いている。

制作サイドの、応変な対応と言うべきだろう。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


ではあるものの、一番の手柄は
有川浩』の手練れたストリーテリングの妙で、
流石と唸るしかない。

でも、これ、映画よりも芝居にした方が
良かったんじゃないか。