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武器をアートに-モザンビークにおける平和構築@東京藝術大学大学美術館 2015年11月15日(日)

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【本館 展示室3】での開催は~11月23日(月)まで

「銃を鍬に」、要は武器を持参すれば
それを生活用具に交換してくれる、
回収された武器は細断され、アーティストによって
作品に生まれ変わる。

平和な時代になってこそ可能なプロジェクト。


本展ではそうやって造られた作品と共に、
その全容を表わすパネルや映像が展示されている。

並んでいる作品自体も、武器を素材にしていることは
そうと言及されねばなかなか気づかない。

モチーフも音楽であったり勤労であったり鳥類であったりと
ややの長閑さも感じさせる。

一方、怖気をふるったのは 椅子。
いかにも独裁者がふんぞり返って座っているような
幻視さえする。


しかし、これよく、国内に持ち込めたよなぁ、と
違う意味で感心する。

錆びており、溶接してあるとは言っても、
よくよく見れば元の武器の形状を
かなり残しているんだもん。


この様な展覧会の常として
場内は撮影可能。

なので、多くの人達は
頻りと写メを撮っている。

それが拡散されれば、活動と共に
モザンビークへの理解も敷衍するだろう。


ただ一点、違和感を覚えたこと。

初老の男性二人連れが
作品の前で記念写真を撮っていた。

上手くは説明できないけれど、
もやもやとしたわだかまりが、
ココロの底に澱のように溜った。