RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第24回奨学生美術展@佐藤美術館 2015年9月27日(日)

本日二日目。

にもかかわらず、帯廊時に
他の客の来場はゼロ。
ちょっと寂しい感じ。

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計二十名の出展。

五階から順に観て行けば、
先ずは「招待作家」の二名、
そして「特別出品」の一名の作品が目に入る。

現役「奨学生」十七名の作品は
四階の中途から。


その中では
『古賀くらら』の〔やまのいきもの〕。

遠景に雲海に山影が浮かぶ。
手前には大きな松。
しかし、ぼうとして影のように木々が映るが
やや樹勢を欠くようだ。

その中を、長大な龍が
長江のように横切る。
しかし、頭も見えず尾も見えず。
画面には太い胴体だけが
悠久に在る。

長閑な時の流れさえ感じさせる。


うって変わって『谷原菜摘子』の〔SADO〕。
茶室のような空間は随分と煌びやか。
茶釜でさえ黄金に輝いている。

来客をもてなそうと言うのだろうか、
亭主である女性が、まさに人魚を生け作りにしようと
包丁を突き立てた刹那。

しかし既に、怪しげな文物が船盛りになっており、
でもこの席で生臭ものは如何か?

着物も、羽毛も、全ての質感の描写が素晴らしい。
全くもって、ホンモノを貼り付けたようだ。


日頃あまり目にしない「広島市立大学」の
女子二人の作品が並んでいる。

会期は~11月8日(日) まで。