RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

進撃の巨人 後編 エンド オブ ザ ワールド@109シネマズ川崎 2019年9月19日(土)

本日初日。
席数130の【シアター2】の入りは満員の盛況。


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が、その出来はと言えば・・・・、
いや~、やってくれちゃったねぇ。

これだけの良い素材を
どうしたらこんなに面白くなくできるんだろ。

ある種の才能と呼んでイイかもしれない。


確かにね、「巨人」の出自は明らかになる。
でも、それが、どうしてあんなに増殖するのかは
合理的な説明が無い。

滔々と語られる支配する側される側の理論も
直近の〔キングスマン〕や〔寄生獣〕でも頻出するもので
目新しさはない。

驚きの展開もあるにはあるんだけど
取って付けた様で、納得感には欠ける。

その一部については、ある人物が、その「理由」を知っていて
やろうとするんだから著しく整合性にも欠ける。


ましてや構造の深淵の部分は〔デビルマン〕の世界観や
不動明』と『不動明』の関係性に相似で、
なんだかなぁ、と思ってしまう。

オマケに懐かしの「東宝」映画
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ〕に瓜二つの
シュチュエーションやシーンまで出現するに至っては、
そこまで きぐるみ に、オマージュを捧げる必要はないだろう。


一部の巨人の造形については
生頼範義』の協力まで仰いでいるとゆ~のに、
生かし切れてないのは
勿体無いにもほどがある。


評価は、☆五点満点で☆☆☆。


実際は前後編合わせて三時間の尺しかなく、
これだけの数の登場人物とエピソードを盛り込むには
只でさえ足りないのに加え、不要と思えるシーンも多くあり、
全体的にバランスの悪い造り。

後半部で、ここまで失速するとはねぇ。

特に、エンドロール後のエピローグ、
いったい何をしたかったのか、
まるっきり意味不明だ。