RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

HERO@チネチッタ川崎 2015年9月6日(日)

封切り二ヶ月にならんとしているのに、
まだ複数館で複数回の上映が行われている。
すげ~な。

席数107と、やや小さめの【CINE 1】は
満席の盛況。

驚くべきはその客層で、
小学校低学年の子らが集団で
または親に連れられ大挙来場している。

こんなコトになってたのね。

ただその分、場内は上映が始まってもざわついている。
この歳の子供が二時間静かにしているのは難しいし
引率している大人からしてダメダメだったりするからねぇ。


イメージ 1



一時間枠のドラマをベースにし
二時間尺の映画に展開する時に、
その差別化にはどんな要素が必要なんだろう。

お金の掛け方、
豪華な登場人物、
凝った撮影、
海外ロケ、
正解は無いと思うけど、
作り手は当たり前のこととして
観る側も常に気にかけているべきだろう。


翻って本作、個人的にはドラマ版は殆ど見ていない。
なのでその差異はちっとも判らんのだね。

なので正直、二時間のスペシャル編を
大きな画面で見せられている気分になってしまった。

有態に言えば、映画らしい空間の広がりが
あまり感じられない。


脚本もかなりご都合主義的で、
設定された謎も浅薄、
練り込み足りなくね、と思ってしまう
(例えば、スマホのGPSの存在とか)。

複数の映画へのオマージュ的なシーンも有るけど、
とって付けた様で、かなり制作者サイドの
自己満足的な香りがふんぷんとする。


ただ幾つか印象的なシーンはあって、
「ちゃんと合って、目を合わせて話したい」みたいな科白は、
このIT全盛時にこそ実は重要な要素だと思ったりもする。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


主要な登場人物である『久利生公平』と『雨宮舞子』は
主演の二人とほぼ同様の年齢設定と思われる。

四十近辺になろうとしている時点での
この恋模様は、かなり痛くね?
とも思ってしまった。