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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

絵画を抱きしめて Embracing for Painting@資生堂ギャラリー 2015年8月8日(土)

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面白い試みだと思う。

Part1・2に分かれており、
Part1:「絵画との出会い」 2015年7月31日(金)~8月23日(日)
Part2:「絵画に包まれて」 2015年8月28日(金)~9月20日(日)
各々異なる副題が冠され、
ただ作家は
『阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果』の三人共通で構成されるので、
文体が異なるのか、展示方法が異なるのか、
興味は尽きない。


『佐藤翠』は、二~三年おきにまとまった数を観る機会がある、
不思議と縁のある作家さん。

そのタッチを見れば、ああ、これねと、
直ぐに想起される。

それにしても本展でも画面はモノにまみれており、
特に「closet」を題に取ったそれ等は、
サンクチュアリに見えるのは当然として
ある種の結界が張られているようにも感じられる。


『阿部未奈子』の作品は写真で見るのと
実物を観るのとは大違い。

油彩とは記されているけれど、
アクリルの様な鮮やかさと
岩絵を使った様なざらりとした質感が奇妙に同衾し、
あまりにも分野は異なるんだけど
『巴水』の{新版画}を想起してしまった。

それがモニターの画面に映り
ノイズのせいで歪んでいる様な独特の表現。

そして、このヒトの作品も
各所の展覧会で拝見しているハズで、
ただこうやって纏まると、また異なる印象を受ける。


”Part2”の仕掛けが、楽しみになってきた。