RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

人生スイッチ@109シネマズ川崎 2015年8月1日(土)

封切り八日日。

席数72と小さめの【シアター10】の入りは満員の盛況。
「PG12」の設定だけあって、
客層は成年以降のカップル多し。


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六話の独立したオムニバス作品。

最後の挿話で、先の登場人物達が
実は関係していた、なんてのは良くある筋立てだけど、
そんなコトは微塵も無く、
一話完結のストーリーが淡々と流される。


共通したテーマがあるとすれば、
因果応報や復讐と言ったことになるか。

その意味で、日本語のタイトルは結構こなれていて、
些細なスイッチの押し間違いが、
その後の人生を大きく変化させ、
バッドエンド(ものによってはグッドエンドもあるかも)に転がって行く様を
上手く表現している。


各話は第一の挿話である〔おかえし〕に象徴的な
余韻を残し、かなり奇妙なティストの作風に統一されており、
『ヘンリー・スレッサー』の短編や
ロアルド・ダール』の〔南から来た男〕を想起させる。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


個人的には、第一話がかなりツボ。

スピルバーグ』の〔激突〕を彷彿とさせるオープニングから
とんでもないところに連れて行かれ、
最後には「そのオチかい」と思わず苦笑する
第三話〔エンスト〕もまずまず。

第四話〔ヒーローになるために〕は
思わず快哉を叫ぶ人もいるかもしれない。