RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

マグリット展@国立新美術館 2015年6月20日(土)

一般の入場料は1,600円だが招待券を頂いた。

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混んでいるのは知っていたし、値段も高いしで
まぁ、今回はナシかな、と
思っていたけど、思わぬところから
回って来たので、これはラッキーかなと。

ちなみに、「本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶり」
と書かれているけれど、自分は1988年@国立近代のそれに行っている。

で、~6月29日(月)の会期末も近いことだし
それなりの混雑は覚悟してたんだけど、
これ程までとは思わなかった。

入場券売り場の前で既に長蛇の列。
中に入ったら入ったで、芋を洗う様で、
前に進むにも一苦労。

もぎりのお姉さんは
「ごゆっくり鑑賞下さい」と言うけれど、
中の監視員さんは
「できるだけ立ち止まらずに、歩きながら
ご覧下さい」って、それは 鑑賞 じゃあないよね。

【2E】だけじゃなく、脇の企画展示室も使えば
もっとゆったりとするのに、と、
毒づいてみたりする。
それほど、あまり良くない環境下で、
さて どのように観て廻るか・・・・。


展示の仕方は非常にオーソドックスな時系列タイプ。
後期の『マグリット』からは、やや乖離したスタイルの作品が
最初は並ぶ。

なので、そこいら辺はすっとばし
「らしい」作品のみを重点的に鑑賞
(と言っても、他人の頭と頭の間から
肩ごしに目に入る程度だけど)。


似通ったモチーフの作品は纏めて展示するスタイルで
似た様な絵柄なのに異なるタイトルが付く場合も含めて
思わずにやりとさせられる面白い構成。

中でも、二枚の〔恋人たち〕はまだしも
白紙委任状〕に到っては、素材も技法も異なるはずなのに
同一の印象を受けてしまう。

作品との距離がある、のは勿論だけど、
それだけテーマの印象が強烈なことも
背景にはあるのだろう。


岩石や鳥や青空、等の繰り返し提示されるモチーフと
更にはそれらの組み合わせ。
画かれた事物とは大きく異なるタイトルも含め
「いかにも」な作品群を
それなりには堪能できた。

でも正規料金を払っていたら、
結構噴飯ものだったかもしれない、この鑑賞環境は。