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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

東洋の美―中国・朝鮮・東南アジアの名品@出光美術館 2015年6月7日(日)

一般の入場料は1,000円だが
招待券を頂いた。

ディスカウンターでは会期末が迫っているためか
不人気物件の為か、100円くらいの安価で販売されている。

なので、そんなに混んでないだろうとの予想は
ほぼほぼ当たり。

がらがらではないけれど、鑑賞にストレスが溜るほどの入りではない。


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事前の予習は全くせず、同館お得意の焼き物の類いが主だろうと思ったら、
どっこい良い意味で、その期待は裏切られた。

例えば銅鏡。
三十枚ほどが並び壮観。
嘗てこれだけの物量を一時に観たことはなかったし。
それも、古くは中国の前漢、新しくは鎌倉時代
唐代以降の作品になると、ぐっと保存状態も良くなるし、
何よりも日本に来てから、その姿が大きく変わっていることが
歴然と判る。

そして埴輪。
国立博物館に行けば、勿論お目には掛かれるけど、
改めてその大きさと精巧さには驚かされる。
〔火焔型土器〕も並べられ、こちらは装飾の妙に
感じ入ってしまう。

時代で言えば後漢西晋頃の作品も多く、
三国志の英雄達も、こんな日用雑器を使っていたんだなぁ、と
悠久の歴史に想いを馳せたりする。

高麗茶碗も一つのコーナーが設けられ、
伝来の品がどうやって茶道に取り入れられたかの経緯も含め
この様に見せられると「和」の雰囲気になってしまうから
何とも不思議だ。


しかし、最も特徴的なのは、
その詳細な解説。

付されたキャプションを丁寧に読んで行けば、
緑釉って
刷毛目って、と
焼き物に関する基礎的な知識がすっと入って来る余禄もある。


会期は~6月14日(日)まで。