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横山大観と近代日本画の巨匠たち@講談社野間記念館 2015年5月9日(土)

一般の入場料は500円だが、
招待券を頂いた。

会期は~5月17日(日)まで。

終了まで、一週間となったためだろうか、
会場内は中高年の夫婦連れを中心に
多くの来場者で賑わっている。


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展示点数のカウントが面白い
計108点、合計177点と表記され、
これは〔十二ケ月図〕をどのようにカウントするかに依っており、
標題館の展示内容では、かなり重要な位置を占めている
これら色紙に画かれた作品が、
本展では殊の外多く並んでいる。

「色紙に描かれているからと言って
侮っちゃあいけない」とキャプションに書かれているけれど、
ある意味同意。


それとは別のハナシとして
『深水』の〔美人図〕や
『松園』の〔惜春之図〕は「美人」好きには堪らんだろう。

一方、
山川秀峰』の〔母の愛〕のように微笑ましいものもあれば
『山村耕花』の〔化粧〕のように、ちょっとどきりとする作品もある。


で、〔十二ケ月図〕。
多分、発注は、その形式だけを指定し、
後はお任せだったのだろう、作家個々人による特色が出て面白い。

花鳥を題材にしたもの、風月をとったもの、
あるいは風俗、または人物と、場合によっては混交している場合もあり、
例えば
泳いでいる・釣り上げられた・焼かれてしまった、夫々の鮎と
表現も多様、表記自体も「香魚」とされていたりと、
嗜好が色濃く出ている。


ただ個人的な志向から言わせて戴くなら、
「美人」と「食べられるモノ」に
より偏重して観ちゃうんだけどね。
それも、より濃密な描き込みであれば
尚 善し、で。