RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第15回 伝統からの創造 21世紀展@東京美術倶楽部 2015年4月26日(日)

東京展の初回は明日が最終日。
でも、各地を巡回したあとで、
再び5月25日(月)~28日(木)に戻って来る。

でもその時は週末に掛かってないしな。
今日、行っておかないと。

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クオリティの高い作品が並んでいるのは例年通りだけど、
常であれば見る幾つかの名前が、今回は見当たらない。
石黒賢一郎』がその一例だけど、どうしたんだろ?
気になるなぁ。


それはそれとして
『森本純』の〔夏みかん〕が良い感じ。
紗がかかった様に、僅かにぼうとした画面に
縁台に腰掛けた若い女性が夏みかんを剥いている。
藤の柄の着物といい、背景の花といい、ピッタリの季節感。

『稲垣考二』の〔明暗〕では
同一人物ながら右と左では異なる側面が描かれている。
元々、人間の左右は相似ではないらしいし。
それでも本作は、まるっきり他人の印象だ。
『モデリアーニ』を思い出してしまった。
でも彼の作品は背景の色分けだけにとどまっているからなぁ。

西野陽一』の〔稲穂の波〕は金泥で太く描かれた
稲穂の波の中で、数多の雀が米を啄ばむ。
お百姓さんにとっては厄介者だけど、
ここでの彼等は愛らしいし、
その色彩は岩絵なのにアクリルの様に鮮やかだ。

風景でリアルな微細さを出した幾つかの作品、
または草花でも似た様な描写があり、ちょっと
はっとさせられた。


場内は例によって高齢のご婦人方が多し。
声高に話してさえなければ、問題ないんだけど・・・・。