RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

若冲と蕪村@サントリー美術館 2015年4月25日(土)

市中のディスカウントチケットでも最早 招待券は売り切れ。
当該館の前を通る度にちょいと覗くと、
何時も 当日買の人が並んでいる超人気物件

行きたいけど、定価での入場はなぁ と
考えあぐねていたら、嬉しいニュースが飛び込んで来る。

※4月25日(土)は「六本木アートナイト割引」のため一般および大学・高校生は一律500円。

なんて有り難い。
一般の入場料は1,300円だから、六割引きのハイパーディスカウント。

これは行くでしょ。
多少の混雑には目を瞑りましょ、この際だから。

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入り口前の看板にも、ちゃんとその旨が告知されている。

しかし、券売所の前には十人程度の列ができ、
ちょっと先が思い遣られる情景。


館内に入れば予想以上の混雑。

最初の展示物のケースの手前から
はや列ができている。

何も順番通りに見る必要もないと思うんだが、
殆どの人は硝子に沿ってしずしずと歩を進める。


中途展示替えがあるので、一時に観られるのは百点程度だろうか。
それでも満足度は十分に高い。


作品の並べ方に特徴がある。
若冲-蕪村-蕪村-若冲、といったように両者の作品が
同じコーナーに混在し、一見 雑然とした風だ。

ここで観ている側に混乱が起こる。
あれ、これってどっちの作品だ?

解説は下の方に置かれているので、
他人の頭越しに観ているこちらには確認にしようがない。
場合によっては、落款印すらも見えない場合がある。

若冲』の作品は(他人よりも)かなり観込んでいる
と思っている。
それでも迷いが生じてしまう。

例えば〔藤娘図〕。
シンプルな太い線に
さらっと描かれた娘の顔は、
洒脱さとかるみがある。
これって、ど~なの。

逆もまた然り。同じように描かれた『蕪村』の作品にも
かなり共通点がある。

キュレーターは、それを意識して構成したふしがある。
悪戯、だなぁ。


勿論、並んでいる個々の作品についても、
個人蔵の〔白象群獣図〕や
系列の『MIHO MUSEUM』蔵の〔象と鯨図屏風〕も拝見でき
満足満足。

いや~来て良かった。